サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)とは
上顎の骨の再生手術のひとつにサイナスリフト法があります。
骨が少ないと通常はインプラントを埋入することができず、それを理由にインプラント治療を断る医院もあります。
サイナスリフト法は、頬側の歯肉を剥離して骨を取り除き、上顎洞底部を持ち上げて隙間を作り、骨移植や再生療法などで骨造成を誘導する治療法です。
上顎洞底部から歯槽骨の先までの骨の量が少ない場合に用います。
※写真は骨の厚さが低いため、インプラントを埋め込めない例
和歌山こまつ歯科のサイナスリフト
患者様への負担が大きい従来のサイナスリフト法では、骨ノミとハンマーを使用するため、頭に振動が響いたり、骨を生成する環境を悪化させる危険性が高いなどの問題点がありました。
和歌山こまつ歯科インプラントクリニックで取り入れているサイナスリフト法は、水圧挙上による患者様への負担を軽減するものとなります。
水圧挙上を取り入れることで、骨を生成する環境を整えやすくなります。
また、安全面や手術時間の面においても他のサイナスリフト法に比べ、患者様への負担を軽減することができます。
サイナスリフト(クリスタル) | 110,000円 |
サイナスリフト(ラテラル) | 220,000円 |
サイナスリフト法をより安全に
超音波振動による骨の切断
ピエゾサージェリーシステムを使用することで、超音波振動による硬組織の切断が可能です。
従来であれば、組織切断時に、粘膜や歯肉、神経や血管などの軟組織を傷つける可能性がありましたが、超音波振動を利用することで、硬組織だけを選んで切削することができ、骨の切削を最小限に抑えることができます。
また、安全性だけでなく、施術時間も最大20分以上短縮されるなど、患者様への負担を大幅に軽減できるようになりました。
感染リスクを大幅に軽減
手術に必要な骨補填材を、患者様ご自身の血液から作製するための遠心分離機です。
通常手術には、骨や歯周組織の再生に必要な人工の骨補填剤を使用します。
ですが、人工の骨補填材では、添加物も含まれており、感染のリスクもあります。
和歌山こまつ歯科では、患者様の血液を院内で採血し、遠心分離機にかけ、骨補填材を生成します。
その為、感染リスクを大幅に削減でき、免疫拒絶反応もありませんので、人工物に比べ安全です。
最新歯科用CT完備
技術や経験では拭えない部分において、より正確な治療を可能にするためにもインプラント施術を始めとした高度歯科治療を行う歯科医院には必要不可欠な「歯科用CT」。
通常のレントゲンで可能な検査では「2次元」の情報しか得られません。
そこで上下左右様々な角度からさらに詳しく正確な状態を診査できるにも関わらず人体への影響が通常のレントゲンに比べ約10分の1少ない歯科用CTを完備しております。
和歌山こまつ歯科インプラントクリニックでは、この歯科用CTも最先端機器を取り入れています。
最新のコンピューターを活用した具体的なシミュレーションを行うことで、通常より細やかなカウンセリングを叶えます。
サイナスリフトの流れ
歯肉と骨を除去し、上顎洞底を挙上
まず、頬側の歯肉を剥離します。そして、ピエゾサージェリーを使用し、上顎洞側壁相当部の骨のブロックを取り除きます。
そして、上顎洞底部と上顎洞側壁のシュナイダー膜を水圧挙上により持ち上げ隙間を作ります。
骨充填材の埋入
水圧挙上により持ち上げた隙間に、遠心分離機により生成された骨補填材を埋入します。
インプラントの埋入
インプラントを埋入します。
骨片を戻し、縫合
STEP1で除去した骨を戻し、平たくつぶした骨補填材をかぶせ縫合します。